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Project Eden

マヌ

古代インドの法典「マヌ法典」の伝説上の編纂者である。「マヌ法典」は、ヒンズー教の基礎となる天地創造から、日常の生活、道徳、儀式や作法などに関する細かい規定が、記載されている。洪水、神話においてノアと同様な役割を果たし、「人類の始祖」と称されることもある。
レムリア時代には、マルガリットという名の指導者として活躍し、芸術を中心とする文明を築き上げた。
天上界では、緑色光線(自然・調和)を担当し、芸術および民族問題などを担当している。
地球霊天上界最上段階九次元霊、10人の最高指導霊の一人である。
役割分担:緑色光線(自然・調和)、民族問題および芸術を担当。
転生等について:オリオン座の星から招聘、アケメーネ→マルガリット→マヌ

1.地球人類史

私はマヌです。今まで地球の歴史を振り返ってきました。
まだ途中ですが、いかがだったでしょう?
ご存じのように、私はオリオンから地球にやってきました。オリオン移住以前には、ベーエルダから多くの人びとが地球にやってきました。地球人類の祖先となるため、ベーエルダからやってきたにもかかわらず、地球で生まれた子どもたちが次々に死んでしまいました。

その後、厳しい地球環境で生き残れるような肉体にするため、彼らはとても苦労しました。私たちが地球に移住してくるまでの九千万年近い時間は、地球環境に適した肉体づくりに費やされた、と言っても過言ではないでしょう。

現在一般に考えられているように、数百万年前にアフリカに生まれた猿人が進化して、数十万年前に現在の人類ができたわけではありません。もっとずっと昔から地球人はいたのです。「そんなに古くから人間がいたのなら、どうして化石が残っていないのですか?」と疑問に思うでしょう。実は化石は残っているのですが、「そんなに古い時代に人間がいたはずはない」という先入観があり、人間の骨の化石と認識されていないだけなのです。

最初にできた人間は、メスの取り合いでオス同士が争う姿があちこちで見られました。もし、そんな時代に私たちがオリオンからやってきたとしても、お役に立てなかっただろうと思います。なにしろ私たちの母星は、優雅さが売り物ですからね。その後、セラビムの母星から人びとが来てくれたおかげで、ある程度節度や礼節をわきまえた地球人類ができてきました。そのまま人類の進歩を待っていたら、私たちがお役にたてるようになるまでに、さらに何億年もかかったことでしょう。

しばらくして、地球の指導霊から依頼を受け、私たちがオリオンからやってきたのでした。「そろそろ地球文明にも芸術の彩りを添えたい」ということと、「多くの種類の植物を届けてほしい」というリクエストに応えたのでした。

今から一億年あまり前から地球では、九次元霊や八次元霊という大指導霊たちが、定期的に地上に生まれて法を説くようになりました。それぞれの個性の違いはありながらも、人間いかに生きるべきかを説いてきました。もともと同じ地球九次元霊界から降ろされた教えであっても、地上の人間たちの認識不足のため、個性の違いが教えの違いと判断されてきました。

2.すべてが明かされるとき

オリオンは芸術以外にも、科学を含むあらゆる分野で地球より進んでいます。基本的なことはすでにみんな知っています。ですから、「人間いかに生きるべきか」が地上で説かれることはありません。神がどのような存在かということも、みんな知っています。オリオンには宗教はないのです。

地球では、さまざまな宗教が存在してきました。そして、異なる宗教間や宗派間の争いも絶え間なくありました。本来、同じ天上界から降りた大指導霊たちが説いた宗教です。根本的には異なるはずがないのです。自分たちが説いた教えがもとで、地上の人間たちが互いに争う姿を見るのはつらいものです。地上の人間たちの認識力も向上し、そろそろすべてを明かすときが来ました。今や、それらの教えは統合されなければなりません。そして、宗教がなくなる時代が地球にもおとずれるのです。

地球の九次元霊や八次元霊のほとんどが男性だから、ということもあるのですが、今までの文明で、女性がどう生きるべきかについて、きちんと説かれてはきませんでした。男性と同じ教えの中で、男性のまねをしながら苦労してきたのが地球の女性たちでした。歴史上模範的と見なされる女性たちは、あまりに高貴、高潔だったりして、普通の女性が手本のできる存在ではありませんでした。ごく普通の人生の中で、本来女性はどう生きるべきか。そのあたりのことをきちんと教えられず、いつの時代も女性たちは、迷いの中にあったのです。

男性と女性、それぞれの役割認識という点でも、オリオンはかなり進んでいます。オリオンでは、女性の生き方が明確に示されているのです。男性とどう違うかということも、女性たちはちゃんと知っています。ですから、男性と競わなくても、女性としての誇りを持って、りっぱに生きることができるのです。オリオンの女性たちは、けっして男性なんかに生まれたいとは思わないのです。

人間だけでなく、あらゆる動物、植物に、男女の区別があります。どうして男性と女性は分けられているのでしょう?子孫を残すためでしょうか。それも重要なことですが、それだけではありません。男性性と女性性に分かれて存在するということは、とても根源的なことなのです。

今まで地球の人びとに対し、男性性と女性性の根源的な説明がなされなかったのは、それ以前に学ぶべきことがあったからなのです。神の子人間として必要なことを学んでから、それらのことを明かす必要があったのです。そうしないと誤解を生み、間違った方向に流れていってしまう可能性があったからなのです。

3.魂のパートナーと出会う旅

魂は最初、男女一体のものとしてつくられました。その後、男性体と女性体に分かれました。神は、どうして魂を男性体と女性体に分けられたのでしょう?
「分かれた状態で、それぞれの魂が成長するために努力しなさい」と、言われたのです。
努力する中で、学ぶことがたくさんあるということなのです。

男性性は「陽」、女性性は「陰」の役割があります。「陰と陽、それぞれの役割を果たす中で、自分自身を知り、相手を知りなさい」という意味があるのです。「それが、自分自身の個性を知ることにもなるのです」と、神はおっしゃっているのです。そこには、神のつくられた世界を美しく彩ってほしい、という願いが込められているのです。

基本的なことはすでに知っているオリオンの人びとにとって、人生の重要な課題は何だと思いますか?
それは、本来の魂のパートナーと出会うことなのです。
もちろん、オリオンの人びとの魂だけではありません。
あなた方すべてに、魂のパートナーがいるのです。

男性として、女性として、成長するために努力することは、魂のパートナーと出会う旅でもあるのです。長い間離れていた魂が出会うまでの道のりが、魂にとってはとても大切なのです。
魂が経験を積んで、ある程度の境涯にならないと、魂のパートナーと出会うことはできません。

魂のパートナーと出会うとどうなるのでしょう!
その相手と、ずっと一緒にいたいと思うようになります。もう他の異性のことなど目に入らなくなります。たとえそれまで他の異性とともにいたとしても、もう自分の本来のパートナー以外といることなど考えられなくなるのです。しかし、お互いが未熟な状態で出会っても、それがわからないのです。魂の経験を積んで、ある程度の境涯になって出会うことが重要だということなのです。

魂のパートナーとは、一個のリンゴをふたつに割ったようなものです。
その相手以外の存在は、本来のパートナーではないのです。
本来のパートナーと出会うことは、自分自身を知ることでもあるのです。
パートナーを知ることにより、自分自身がもともとどのような願いを込めて神につくられた存在か、はっきり認識できるようになるのです。

オリオンでは九次元という呼び方はしませんが、ある魂が九次元レベルになると、惑星全体でお祝いをします。実は、私も地球に来る前にその段階になり、みんなに祝ってもらいました。それまでも、何度かともに転生し、地上でもパートナーとなっていた女性が私の魂のパートナーであることがわかりました。

九次元になると、自分という魂がつくられたときからのすべてが明らかになります。私も、自分自身がどんな個性を込めて神からつくられた魂であるのか、はっきり認識することができました。まだ、地球で九次元霊が生まれたことはありません。いつか、地球もオリオンのように、九次元霊がどんどん誕生する時代がやってくるものと信じています。

4.オリオンから地球へ

私は、芸術を通して愛を表現するためにつくられた魂です。オリオンは緑と芸術の惑星です。地球は青い惑星ですが、オリオンは緑色をしています。宇宙の他の惑星からの依頼を受け、植物を届けるとともに、芸術という彩りも届ける惑星です。

今回も、地球からの依頼を受け、私のパートナーとともにやってきました。私と仲のいいカイトロンも私と同じ頃に九次元になり、ともに地球にやってきたのです。私自身九次元霊になって最初の他惑星への派遣でもあり、地球に来る前からとてもワクワクしていました。地球が新たな挑戦をする惑星だということを知り、そのような惑星で働けることを誇りに思うとともに、とても楽しみにしてやってきたのです。

オリオンは、惑星自体も含めて物質の波動が地球より精妙です。すでにシフトアップ後の状態です。ですから、今の地球のようにカルマの解消のため、半強制的に地上に転生するということはありません。地上に生まれるのはなんらかの役割がある場合です。私たちは、地球にやってくる前にオリオンで肉体を持ちました。地球に多くの植物や植物の種をもたらすとともに、私たち自身のDNAを持ってくるためでした。ただ、宇宙船に乗ってやってきた人数は多くはありません。ほとんどの魂は霊体でやってきました。

私たちは、地球を芸術で彩るという使命がありましたから、割合からいうと芸術家の魂が最も多いことは確かです。ご存じでしょうが、芸術家の魂には両性具有体という者もいます。もともと男性と女性に分けられて、それぞれ努力するようにつくられましたが、分かれて努力するより早くいっしょになりたいという希望が芸術家の中から多く出ました。

実際、男性体と女性体が一体となったほうが、より完成度の高い芸術作品が生まれることは確かです。彼らにとって、作品が自分の子どもたちなのです。結婚して子どもをつくるよりも、作品を生み出したいという願望のほうが強かったのです。その望みを受け入れる形で、希望する魂たちには両性具有体にする処置をしたのです。

オリオンでも今は、希望があっても、両性具有体とする処置はしていません。オリオンの歴史の中でも、そのような試みをした時期はほんのわずかです。ですから数としてはそんなに多くはありません。ただし、地球にやってきた芸術系の魂の中には、両性具有体の割合は多いです。彼らが地球で生まれる場合は、当然男性か女性の肉体になります。

生まれる前に、「今回はこっちの性として生まれて、このような仕事をしたい」というのを決めて出てくるのです。画家や音楽家でなくても、美的感覚を生かした仕事をすることが多いのが実態です。生まれてみると、男性、女性どちらかの性が強く出て、それが実際の肉体の性別とは逆にでてしまうこともあります。そのため、性同一性障害と診断されることもあります。彼らが、やや地上の性的混乱をもたらしている面はありますが、地上の人びとの認識力不足が背景にあることも事実なのです。

5.陰陽間のエネルギー循環

地球ができる前から、月が地球から出ることが決まっていました。地球自体にも陰と陽がありますが、太陽が陽とすれば、月は陰です。太陽は太陽系ファミリー全体に熱と光と活動エネルギーを送り、常に輝き続けます。陽そのものであり、男性性を体現しているのが太陽です。それは、聖アントニウスという神霊の役割でもあります。それに対し、月は太陽のエネルギーを受け止める役割で、セレニティという聖アントニウスのパートナーが担当しています。月は陽からのエネルギーを受ける陰で、女性性を表しています。

もともと地球は、太陽系の惑星の中で、多くの生命を育む惑星として生まれました。生命を育むためには、たくさんの愛のエネルギーが必要なのです。陰陽の間で循環することで、愛のエネルギーは役割を果たします。地球にはテラという男性霊とガイアという女性霊が宿っています。テラとガイアの間で愛のエネルギーを循環させることで多くの生命を生かし、育みます。

陽である太陽からのエネルギーは、地球の陰であるガイアが受けます。また、太陽から月を経由してエネルギーを与えられているのが地球です。陰である月からのエネルギーは地球の陽であるテラが受けるのです。そのように、愛のエネルギーの循環をしているのが地球です。地球は、陰陽それぞれの役割を学ぶための惑星でもあるのです。

オーム宇宙も、男性霊だけでつくられたわけではありません。オームというのは、男性霊と女性霊が一体となっているのです。陰陽間でエネルギーが循環することによりビッグバンが起こり、大宇宙は始まったのです。陰陽間でエネルギーが循環しないと、生命活動は始まらないのです。愛はエネルギーです。陰と陽の間で循環することにより、愛はエネルギーとしての活動を始めるのです。大宇宙のすべての活動が陰陽間のエネルギー循環で成り立っているということです。

地球のあらゆる生命も、テラのエネルギーだけでは活動できないのです。ガイアがあってこそ活動できるのです。ガイアの命は水の中に宿ります。地球は陸よりも海の割合が多い惑星です。それも、より多くの生命を生かしたいという地球神霊たちの思いがあるからなのです。

地球がテラの肉体だとすれば、海の水はガイアの体液です。その中にガイアの命が息づいているのです。他の惑星では、海水が地球のような塩分を含まない、淡水の海という惑星もあるのです。私たちの血液の塩分の割合は。かっての地球の海水に近いのです。私たちの血液の一滴一滴に、ガイアの命が宿っているのです。

6.女性性の役割

大指導霊が地上に生まれて法を説く場合、どうしても男性の立場に立った指導になりがちです。本来、女性性の役割と、女性がどう生きるべきかを、女性霊が指導するべきなのです。これまで女性の指導霊たちが地上に降りて、指導してきました。自らの生きる姿を通して、女性の生き方を示してもきました。ただ、それらは普通の女性たちから見たら、目標とするにはあまりに遠い存在でもありました。女性が本来どうあるべきかというのは、男性性と女性性の役割を明らかにした上で、説かれなければならなかったのです。神の目から見た女性性の役割を明かさなければならないということです。しかし、その前に、もっと基本的なことを地球人たちが学ぶ必要があったのです。

これまで地球の女性たちは、迷いの中で試行錯誤しながら自らの生き方を模索してきました。宗教の中で、戒律でがんじがらめになりながら、自らをしばってきたこともあったでしょう。男性の付属品のような立場で、男性より低いものとして踏みつけにされたこともあったでしょう。一方では、女性性というものを武器であるかのように勘違いし、男性に取り入ろうとする者もいたかもしれません。また、男女平等を旗印にかかげ、なんでも男性と対等に競うことが女性の地位向上につながると、社会運動をしてきた女性たちもいました。すべては、女性性に対する認識不足から来ています。

地球が次のステップに進む前に、月の女神であるセレニティから「ヴィーナスの法」が降ろされることが、地球誕生のときからの約束されていました。「ヴィーナスの法」とは「女性の法」です。男性の法である「太陽の法」が聖アントニウスから明かされるとき、「ヴィーナスの法」が降ろされるのです。それが、セレニティと地球神霊との間の約束だったのです。地球の女性霊たちはその法を受け止め、自らの生き方の指針とすることを予定されていたのです。そのときに、古い鎖にしばられることなく、女性は女性として自由に、本来の役割を果たすべきときが来るということなのです。

陽の意識は、エネルギーを外に向かって発散させます。一方、陰の意識は陽からのエネルギーを受け止め、自らの中でそのエネルギーを変換する能力を本来的に持っているのです。それが女性性の基本です。

女性は自らの役割を深く認識してください。いたずらに男性と競おうとするのではなく、まず受け止めることです。男性というのは子どものようなものなのです。まず、男性の思いを受け止め、その胸にいったん抱きとめていただきたいのです。その中から新たなものを生み出し、育むのが女性なのです。

だからといって、「女性はただ家の中にいて、家事と子育てだけをしていればいい」と言っているわけではないのです。仕事をしていてもいいのです。男性と同じ土俵の上で競うのではなく、女性にしかできない能力を発揮していただきたいのです。それは、男性の補助をすればいいということでも、「お茶汲みとコピー取りだけをしていればいい」と言っているわけでもないのです。仕事の中に女性性を発揮し、自らを輝かせていただきたいのです。

男女平等は間違いないのです。女性が男性より劣るわけでもありません。しかし、だからといって、男性と競う合う中に自らの能力を発揮しようとするのは、方向性が違っているということなのです。たとえば、女性の医師であれば、女性性が本来持つ受容性を生かし、患者さんの話をよく聞き、いったん受け止めた上で仕事を進めるというやり方があるでしょう。男性と同じ職業であっても、いくらでも工夫することで新たな視点が出てくるはずなのです。そのように、職業を持ちながらも女性性を発揮することはいくらでもできるということなのです。

7.九次元霊のパートナー

「魂がある一定の境涯になると、自分の魂のパートナーがわかる」と言いました。「一定の境涯」というのはあいまいな表現ですね。まあ、どこの惑星であっても、だいたい九次元レベルになればわかります。「なんだ、九次元にならないとわからないのか」とがっかりしないでください。魂は永遠です。過程を楽しむことも大切です。

まだ地球で九次元霊は誕生していませんが、シフトアップして次のステージに進めば、地球だって私の母星のオリオンのように、どんどん九次元霊が生まれるはずです。ですから、なんとか頑張って、地球人の力でシフトアップを成功させようではありませんか。

地球には現在十人の九次元霊がいます。

私の場合のように、母星から自分のパートナーを連れて地球にやってくる場合と、地球に自分のパートナーを連れてきていない場合があります。どちらであっても、地球九次元霊界には女性はいません。九次元霊の魂のパートナーはどこにいるかというと、多くの場合、女性霊だけの霊域にいることが多いのです。地球の場合、八次元の女性霊は数えるほどしかいません。私のように自分からパートナーを明かすこともありますが、プライバシーに関わる部分もありますので、明かさないことが多いです。

「それでも地球の九次元霊たちは、自分のパートナーを地球に連れてきても、天上界で会うことはできないのでしょうか?」という疑問が浮かぶかもしれません。実は、九次元と彼女たちがいる霊域の間に場所を設定し、そこでときどき会っているのです。霊界の場合は、肉体を持っているわけではないので、会って手と手を触れ合うだけで感動と喜びがわくものなのです。

オリオンの場合は、魂のパートナーが判明すると、その後はいっしょに仕事をするのが一般的です。もう別々にいることが不自然になりますし、お互いが一体化することにより、本来の仕事ができるようになるのです。

8.九次元以上の意識体

九次元としての魂経験を積み、魂のエネルギー自体が大きくなると、九次元を卒業することになります。その場合、惑星意識として地球のような惑星に入って、その惑星を担当しながら新たな魂経験の段階に入ります。ただし、男性霊だけで入るわけではありません。自分のパートナーの女性霊とともに入るのです。ともに入り、その惑星の天地創造を行うのです。男性霊だけでは創造力を十分発揮することができないということなのです。ですから、地球では、テラとガイアというおふたりの地球神霊がペアで入っているのです。

地球九次元霊の中では、エル・ランティは破格的なエネルギーを持っています。もう惑星意識になれる力を十分持っているにもかかわかず、人間が好きで好きでたまらず、ひとりでも多くの地球の人びとを救いたいという救世の情熱が衰えることはないのです。そのために、いまだに人格霊として九次元にとどまっているのです。私のように、九次元になったばかりの者は、エル・ランティを模範にして頑張っているのです。

惑星意識としての経験を積んだ後は、恒星意識となります。太陽系では聖アントニウスがいらっしゃいます。惑星意識は、ご自分の身体の上で多くのものたちをつなぎ止め、生かし育みます。恒星意識となりますと今度は、自ら燃えながら熱や光を発散するとともに、活動エネルギーを送り続けるという役割になります。自らの家族である太陽系の惑星たちに対し、無条件に活動エネルギーを与え続けることが、聖アントニウスの魂修行でもあるのです。

聖アントニウスのパートナーであるセレニティのエネルギーの一部は月に宿りますが、ほとんどは太陽の中で、聖アントニウスとともに仕事をしているのです。人格霊の最終段階としての九次元で自らのパートナーが明かされ、その後はパートナーと一体となりながら仕事をするということなのです。

恒星意識の先は銀河意識というように、神へと向かう無限の旅を続けるのが私たちの魂なのです。永遠の魂の歴史から見たら、男性体と女性体が別々になっているほうが短いといえるでしょう。「そのときに、男性性と女性性を十分学んでおきなさい」というオーム神霊のお心があるのです。

9.過去の歴史の流れの中で

エル・ランティの提案により地球天上界で、パイトロンという巨大な神のエネルギー増幅装置がつくられました。それを用いて、ひとりの魂から本体一と分身五の六体の魂グループをつくりました。これはすでに他の章で記した通りです。このように、新たな魂を創造するということは、エル・ランティがそのようなことを、神に許されているから可能になったのです。九次元霊であっても、誰でも新たな魂の創造が許されているわけではないのです。魂の格というものがあり、エル・ランティクラスになるとそれが許されるということでもあります。

「パイトロンによって新たにつくられた魂たちのパートナーはどうなっているの?」という疑問が浮かぶかもしれません。大丈夫なのです。もともとの魂のパートナーに対しても、パイトロンと同じように本体一と分身五にする処置をしたのです。ですから、男性霊と女性霊がきちんとパートナーになるような配慮があったということなのです。

実は過去の文明においても、女性性の役割についてまったく説かれなかったわけではありません。たとえば、ゴンドワナ文明では、「霊的器官として男性には第三の目、女性には子宮が与えられた」と伝えられています。「どうして子宮が霊的器官なの?」と疑問に思うかもしれません。でも、実際はまさにその通りなのです。

受精卵が子宮に着床したあと、次第に胎児へと変化します。母体としての女性自身は、意識的に何かをするわけではありません。それでも子宮の中で手足ができ、顔の形がどんどんできてきます。すべてが子宮内で起こることです。

陽からのエネルギーを陰が受け入れ、陰の中でエネルギー変換を起こす。実は、それが陰としての女性性が持つ役割そのものなのです。その中で新たな生命が生まれるのです。女性の子宮に女性本来の機能があるということを、ゴンドワナ人たちは知っていたのです。

ムー文明はその後のアジア文明の源流です。西洋が外向きの陽意識の流れとすれば、東洋は内向きの陰意識が中心となった文明です。太陽に神を感じ、大自然と一体になることを理想としていました。いつの時代も、巫女という天上界の言葉を伝える能力をもつ女性はいます。ムー文明で面白いのは、男性の神官で天上界の意向を伝える能力を持った者が多く存在したことです。

では、ムー時代に、男女が親しくすることが禁じられたかというと、そんなことはないのです。男女相和し、仲睦まじくすることが尊ばれていたのです。今の文明で説かれてきた宗教のように、男女がともに暮らすことが聖職者にとって罪とされるような時代はなかったのです。今回の文明は、男女の法の観点から見て、とても不自然な方向で人間たちをしばってきたと、私は思っています。

10.レムリア文明時代

皆さんご存じのように、レムリア文明はゼウスと私が中心になって築いた芸術文明です。当時、私は王家に生まれました。私の魂のパートナーであるアマーリエは、私の妹として生まれました。それまでは、私たちが地上に生まれるときには必ず、地上でもパートナーとして生まれました。どうしてレムリア時代に兄妹として生まれたかというと、より確実に地上で出会いたいからでした。もし、パートナーとして生きるように設定して地上に生まれても、うまく出会って、結婚することができない可能性があったからでした。

私は、彼女の巫女能力に絶大なる信頼を寄せています。当時、私が地上で仕事をするためには、どうしても彼女の巫女能力が必要だったのです。私は生まれる前に、芸術に競争原理を導入する計画を立てていました。絵画や音楽という異なるジャンルの芸術作品を比較して優劣を競う場合、地上の人間が判定するのは不可能だとも思っていました。それで、天上界の目で見て、決定を下す必要があったのです。天上界の意向を地上に正確に伝えられる者がどうしても必要だったのです。私は、その役を彼女に任せることにしたのです。アマーリエは地上に生まれる前に、私の妹として生まれる意味を理解し、巫女能力を最大限発揮して、協力することを約束してくれました。

私たちの試みは成功したと思っています。芸術に競争原理を導入すること、優勝したグループにその後三年間の政治を任せるという、ある意味での祭政一致も実現することができました。その結果に対しては、ある程度満足はしています。でも、結果として、私の心に重くのしかかる出来事が起こってしまったのです。

巫女としての能力を最大限発揮するということは、霊道を開いて仕事するということです。天上界の霊人の言葉を地上に伝える霊言能力をフルに使うということです。霊道を開いているということは、妹として生まれながらも、兄である私が自分の本来のパートナーであると、直感的に感じるということでもあります。私は地上のパートナーとしては、別の女性を設定していました。あなた方がアマテラスと呼んでいる方にお願いしてあったのです。実際、地上で僕はその方と結婚しました。

アマーリエが私の魂のパートナーであることが判明して以来、私たちが地上にともに生まれながら結婚しなかったのは、このときが初めてでした。彼女の心の中に葛藤が生まれました。地上に生まれる前に、十分納得してはいたものの、実際に他の女性が自分の本来の魂のパートナーと結婚している状況を目の当たりにすると、心穏やかではいられなかったのです。結局、アマーリエの魂に傷をつける結果になってしまいました。

それは、私にとってもつらい結果でした。それまでずっと、地上でもパートナーとして生まれていたので、このときもパートナーとして生まれる計画にすべきだったという後悔の思いが、天上界に戻ってから、何度もこみ上げてきました。

でも、これも実際に地上でやってみてわかったことです。私たちにとってはとてもつらい経験でしたが、それを通して学べばいいのです。魂は永遠です。いくつものつらい経験をしながら成長することが大切なのです。

11.結婚の約束

多くの場合、生まれる前に結婚の相手を決めてから地上に出てくるのが一般的です。
人によっていろいろですが、結婚相手は第一から第三候補くらいまで決めます。
第一候補と結婚できなかったとしても第二の候補というように、地上の人生で出会えるように条件を設定します。もちろん勝手に決めるのではなく、相手の了承を得て地上に生まれます。

それでも、運悪く出会えなかったり、出会っても、どちらかが気づかなかったりで、うまく結婚までいかないこともあります。その場合、守護霊が頑張って他の候補を探してきて、なんとか出会えるようにすることもあります。

一般に守護霊は、なんとか結婚させようと努力します。にもかかわらず、地上の人間の自由意志で、それを拒否し続ける人もいます。

私から見ると、過去世で僧侶や尼さん、修道士やシスターのような聖職者として独身の人生を何回か経験している場合、男女は親しくしてはならないという思いが心の中に潜んでいることがとても多いのです。それが罪悪感となって本人を苦しめていることもあります。その場合は、結婚を決めて生まれてきたとしても、なかなか結婚までたどり着くことができないのも事実です。

そのような心の中の鎖にしばられることなく、いくつもあるそれらの鎖の一つひとつ解き放ち、結婚する勇気を出していただきたいと思います。

もちろん、芸術家たちのように、魂の中に男性体と女性体が一体となっていて、最初から結婚などする気はまったくない者もいます。彼らは、芸術作品が自分たちの子どもだと思っているのです。それを生み出すことだけに自分の人生のすべてをかける決意で出てきます。そのような場合のように、結婚に対して、自分の心の中にうずきを感じないのであれば、無理に結婚する必要はないのです。「なんでもかんでも結婚しなさい」と言っているわけではないということです。

12.地上の結婚

私は、地上の法律で決めた結婚という制度は好きではありません。
なぜかというと、法律や婚姻届で外から束縛している感じがするのです。
しばりあるから浮気をしない、という感覚がいやなのです。私は何よりも自由を愛する者です。もっと自由な思いの中で相手と出会いたいのです。だからと言って、「自由に浮気をしてもいい」ということを言っているわけではありません。

本来のパートナーは、人間が決めたものではありません。
もともと神からつくられ、分かれた魂のパートナーがいるのです。
その相手を見つける努力をすることです。

そのためには、くり返しになりますが、男性として、女性として、一生懸命努力しながら、自らの個性を最大限発揮しようとすること。その過程で、ある一定の境涯に達したときに、自らの魂のパートナーと出会うのです。努力なくしてパートナーと出会うことはできません。魂の進化発展のため、神様はなんとロマンティックな設定をされたことかと、私などは思いますが、いかがでしょうか?

だからといって、「本来の魂のパートナーが見つかるまで結婚すべきでない」と、言っているわけではありません。相手が本来のパートナーでなくても、結婚はしてみるものです。結婚してともに暮らすことにより、さまざまな経験をすることができます。

ひとりでいるよりふたりで暮らしてみることです。
ひとりで暮らしていたのでは見えなかったものが見えてくるのです。
結婚相手は合わせ鏡のように、自分の姿を映してくれるものです。
それにより男性は男性として、女性は女性として、魂の成長が可能となるのです。

結婚生活の中で、自分自身の魂について、よりよく知ることができるのです。
相手を通して、自分の魂の個性と向き合うことになるからです。

結婚するしないはもちろん自由です。でも、たとえそれが本来のパートナーでなかったとしても、結婚することをおすすめします。もし結婚して、失敗してしまってもいいではないですか。何もしないでいるよりも、何かをして失敗し、その中から学びを得ていく人生を選ぶことです。

異性と出会うことに臆病になってはいけません。
何度でも言います。魂は永遠です。
失敗しても学び、そこから成長すればいいのです。
神はそれを望まれているのです。

13.本来のパートナーとの出会い

何度か地上に生まれて、異性との生活を続ける中で、男性は男性として、女性は女性として、次第に自分自身を深く知るようになります。そのうちに、本来のパートナーと出会うことになります。

それまでの人生を一生懸命生きていると、本来のパートナーと出会ったときに、相手が自分の魂のパートナーであると気づくことができます。それまでの地上での人生をむだに過ごしていると、本来のパートナーと出会っても気づくことはできないのです。ですから、「それまでの人生を大切にしなさい」と、私は言っているのです。

磁石のN極とS極が離れていたならばまったく反応しなくても、近づくとあるところから急速に近づいて、お互いにぴったりつくではありませんか。あれと同じように、離れていてはわからないけど、本来のパートナーと近づくとわかるようになるのです。そのようなチャンスを逃がさないためにも、それまでの人生を大切に生きることです。

本来のパートナーと出会うと、もう他の異性は目に入らなくなります。
そして、いつもいっしょにいたいと思うものです。
離れて暮らすことなど考えられなくなります。
その後は、ともに生活しながら魂としての本来の役割を果たすようになるのです。

神は、もともと一体だった魂を男女に分け、男性性と女性性それぞれを学びながら、長い旅路の果てに出会わせるという、なんとロマンチックなことを考えられたことでしょう。その過程を大切に、一歩一歩を楽しみながら歩いていただきたいと、私は心から思っています。

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