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Project Eden

聖アントニウス(太陽意識の男性体) 私たちが住む太陽系の太陽に宿っている、陽の意識(男性)の神霊。霊言の際には、地球人にわかりやすい姿として、黄金色の髪で、金色とプラチナ色の複数の羽根をつけ、黄金色とプラチナ色の二色でできた長いローブを着た、非常に美
聖アントニウス(太陽意識の男性体)

私たちが住む太陽系の太陽に宿っている、陽の意識(男性)の神霊。霊言の際には、地球人にわかりやすい姿として、黄金色の髪で、金色とプラチナ色の複数の羽根をつけ、黄金色とプラチナ色の二色でできた長いローブを着た、非常に美しい男性の姿で現れた。太陽系全体の共通理念を明かした太陽の法(陽の原理の法)の管理をしている。
聖アントニウスは、魂のパートナーであるセレニティとともに、太陽系というファミリーを築き、自らが放つ光や熱、そしてオーム神霊から銀河神霊を通じて流れてくる愛のエネルギーを各惑星に送ることで、太陽系の「父」として一切の存在を育んでいる。同時に、自分と異質なものであってもすべてを取り入れ、それを愛によって変換することで爆発的なエネルギーを発生させ、巨大な太陽を維持している。たとえ悪と言われるものでも自らのバネとし、混乱を恐れることなく常に「無限の挑戦」をし続けるその姿は、地球で修行する私たち人類の手本でもある。

1.大宇宙の姿

私は「聖アントニウス」と呼ばれています。「太陽神霊」「太陽意識」と呼ばれることもあります。皆さんに光と熱を送り続ける太陽に宿る神霊です。

皆さんは、太陽は巨大なガス体が燃えているものと思っているかもしれません。実はそうではありません。地球と少し違いますが、固体でできた星です。私のように自分で光る星を恒星と呼びます。この章では私の周りを回っている惑星たち、特にあなた方の住む地球が生まれたときからの話をしたいと思います。

その前に大宇宙の話をさせてください。
あなた方は宇宙をどのようにとらえているのでしょう?
太古のビックバンから始まり、どんどん拡大を続けていて果てしない広がりを持つ大宇宙です。「宇宙の果てはどうなっているのだろう?」「宇宙ができる前はどうなっていたのだろう?」という疑問を抱いたことがある人もいるでしょう。

実は、大宇宙は「オーム」という大宇宙神霊の身体です。それは人間の身体に似ています。いや、順番から言えば「人間の身体は大宇宙に似せてつくられた」と言うほうが適切でしょう。

最初にオーム神霊の「大宇宙よ、あれ」という思いがありました。その思いが創造のエネルギーとなり、大宇宙はできたのです。あなた方が「神」と呼んできた対象はいろいろあるかもしれませんが、大宇宙のありとあらゆるものの創造主、根源神はオーム神霊なのです。

オーム神霊の思いによりできたこの大宇宙は「オーム宇宙」と呼ばれます。
皆さんは、あまりに大きすぎてわからないかもしれませんが、オーム宇宙は本当に人間の身体にそっくりです。実はオーム宇宙以外にも大宇宙は存在しています。やはり、巨大な人間のような姿をしています。その大宇宙にはその大宇宙の決まりがあります。

私たちはすべてオーム神霊の思いによりつくられた存在です。
それは私のような恒星意識も、あなた方人間も同じです。
その意味ではあなた方も私もみな「神の子」なのです。

2.大宇宙を流れる血液

私たちが所属する銀河系も、もちろんオーム宇宙の一部です。オーム宇宙が人間の身体に似ているのなら、銀河系は身体のどこに当たるかわかりますか?
実は私たちの銀河系は心臓に当たります。とても重要な場所にあるということなのです。心臓は血液を全身に送り出すポンプの役目をしています。

大宇宙に流れる血液とはなんだかわかりますか?
血液は栄養素や酸素というあなた方が生きるためになくてはならないものを含んでいます。
大宇宙になくてはならないものとはなんだかわかるでしょうか。
それは愛のエネルギーなのです。

あなた方は酸素と水と食料があれば、生きていけると思っているかもしれません。実はそれだけでは生きていけないのです。あなた方は気づかないかもしれませんが、この大宇宙の中で愛のエネルギーなくして生きられるものなど何ひとつないのです。あなた方は知らないうちにオーム宇宙の愛のエネルギーを受け入れて存在しているのです。

愛は目に見えません。しかし、愛からすべてのものが生まれ、愛によってすべてのものが生かされているのです。ありとあらゆるものを生かし、育もうとする愛の思いが大宇宙のすみずみにまで流れているのがオーム宇宙なのです。あなた方には感じられないかもしれません。でも、私には実感として感じられます。

愛とはすべてを赦し、すべてを生かそうとするエネルギーです。

愛によりオーム宇宙のあらゆるものが生かされているのです。つまり、銀河や恒星という巨大なものから、あなた方人間や動物、鉱物にいたるあらゆるものが、愛により生かされているのです。逆に言うと、愛の思いに反するものはオーム宇宙に存在することは赦されないのです。

3.進化発展のために

オームとは愛のエネルギーの奔流です。神はオームであり、オームは愛のエネルギーそのものなのです。オーム宇宙に存在する小宇宙や銀河たちは、それぞれの役割を果たしながら全体の調和を保っています。そう、人間の身体の臓器や器官がそれぞれの役割を果たしながら調和を保っているのとまったく同じです。

オーム神霊は、オーム宇宙が調和するだけで満足しているわけではありません。ただ調和しているだけでは停滞し、進歩がなくなってしまいます。
この宇宙はものすごい勢いで膨張し続けていることは知っているでしょう?
なぜ膨張を続けるのでしょう?

それは、オーム宇宙はまだ成長期にある若い宇宙だということなのです。若い宇宙に停滞は似合いません。オーム神霊はもっともっと進化発展したいと願っているのです。

私たちの銀河系には銀河神霊が宿っています。銀河神霊はオーム宇宙の心臓の意識ですから、銀河神霊はオーム神霊の思いを真っ先に感じ取ります。あなた方がドキドキすると心臓の鼓動が速くなるように、心臓はその人の思いに反応するのです。

同じように、オーム神霊の思いを真っ先に感じ取り、反応するのが銀河神霊です。銀河神霊はオーム神霊の思いを察知し、「オーム宇宙の発展のために何とかしたい」といつも思っています。銀河神霊は、どうすればオーム宇宙全体が発展できるかを考えました。「それまでにはなかったような、躍動するような新鮮な血液を全身に送り込むことにより、オーム宇宙を活性化しよう」と思ったのです。

あなた方の心臓は四つの部屋に分かれていますが、血液が入ってくる心房と、血液を送り出す心室に大きく分けられます。実は、私たちの銀河系宇宙というのは心室に当たるのです。オーム宇宙全体に愛という血液を送り出すのが、心室に位置する銀河系宇宙の仕事なのです。

それでは「躍動するような新鮮な血液」とはなんでしょう?
「それは、新たな愛の形に挑戦し、それを大宇宙全体に示すこと」と銀河神霊は思ったのです。「新たな愛の形」とはどんなものなのでしょう?

4.新たなミッション

銀河神霊は、新たな愛の形をオーム宇宙全体に示すために、ミッションを立ち上げることにしました。ミッション遂行のために、私を呼びました。

銀河神霊は「聖アントニウスよ。あなたに新たなミッションを託したい。オーム宇宙の中を見渡すと、どうもみんなちょっと臆病になっていて、調和ばかりを重んじ、発展しようという気概が足りないように見える。この銀河系の中で新たな愛の姿を示すことにより、オーム宇宙全体を活性化したい。そのためにあなたの力が必要だ。太陽という恒星を担当し、新たなファミリーをつくり、その中でこのミッションに挑戦してほしい」と、言われました。

その言葉には、穏やかな中にも銀河神霊の熱い思いが感じられ、私の魂を震わせました。私は即座に承諾しました。私はそれまで、ひとつの恒星を担当するという仕事をしたことはありませんでした。とても難しい課題であることはわかっていました。でも、オーム宇宙発展のために、誰かがやらなければならないということもわかっていました。「自分の力でやれるところまでやってみよう」と決意したのです。

あなた方は困難に立ち向かうとき、不安が頭をよぎることがあるでしょう。しかし、そのときの私には不安はありませんでした。愛の思いの中にすべてを前向きにとらえ、押し進めるとき、不安などというものは存在し得ないのです。

あらゆることに意味があります。すべてを受け入れ、すべてを生かすのです。銀河神霊から新たなミッションを告げられたとき、大きく夢がふくらみ、胸がワクワクしたことを昨日のことのように思い出します。

銀河系に生まれた新しい恒星、太陽を担当するという仕事は、私のパートナーであるセレニティとともに行いました。セレニティはいわば私の妻です。私たちは、オーム神霊によってつくられたときから互いにパートナーなのです。それは永遠に変わりません。セレニティも新たなミッションに胸をはずませていました。ふたりでワクワクしながら準備をしたものでした。

私たちは、銀河系に誕生したばかりの太陽の中で、さまざまなものを生み出しました。オーム神霊が思いによりあらゆるものを創造したように、同じ創造原理を使って、私たちもあらゆるものを創造したのです。それは私たちの子供である惑星を生み出すための準備でもありました。

5.太陽系ファミリー

ある程度準備ができたところで、私たちの家族になってくれる神霊たちを募集しました。
「同じような性質の者たちが集まって調和することは簡単なことである。でも、オーム宇宙の現状を見てわかるように、それで停滞をきたしている惑星が多いことも確かだ。私たちはさまざまに異なるものを受け入れる中で、新たな愛の形を目指したい。危険が伴うことはわかっている。失敗するかもしれない。でも、その姿を示すことにより、この銀河系から新たな愛のエネルギーのうねりを起こそうではないか。この考えに賛同してくれる者たちよ、ともに頑張ろうではないか」

と、私は全宇宙に向かって呼びかけました。それは、銀河神霊とセレニティと私が、何度も相談して合意していた内容でもありました。私たちのミッションはオーム宇宙全体としても大きなプロジェクトです。そのために、全宇宙から賛同者を募ることにしたのでした。幸い、銀河系以外からもこの挑戦に参画したいという勇気ある者たちが集まってくれました。私たちの家族になってもいいと言ってくれる者たちが集まってくれて、私とセレニティはとてもうれしく思ったものでした。

家族になってくれる神霊たちには、私たちが太陽の中から生み出す惑星の一つひとつを担当しもらうことにしました。彼らも、私とセレニティのように男性体と女性体がカップルとなっています。ひとつのカップルがひとつの惑星を担当するのです。
まず私のほうから生み出す予定の惑星について説明しました。

それぞれの惑星の役割と使命は前もって決めてありました。それに対して質疑応答がいくつかありました。それぞれの神霊の個性と各惑星の役割や使命との相性を考え、担当惑星を決定しました。そのあと各惑星を具体的にどうのようにしたいかというのは、担当神霊たちに任せました。自分たちの望むような惑星にするために、惑星が生まれる前に、太陽の中から必要な材料は調達しておいてもらいました。

あなた方はどう思うか知りませんが、私とセレニティ、さらに各神霊たちのカップルがそろえば、惑星に必要なものはすべてつくり出すことができるのです。それくらいの力があるから、私たちは太陽や惑星を任されている、と言えるかもしれません。でも、だからといって私たちがあなた方より偉いというわけではありません。

「宇宙空間には何もなくて、ただ真空があるだけ」とあなたは思っているかもしれません。しかし、違うのです。私たちから見たら、宇宙空間にはあらゆるものをつくり出す材料がそろっているのです。それらを用いて、大宇宙の創造の原理を使えば、つくり出せないものなど何もないのです。

実は、あなた方一人ひとりにも、同じ創造力が与えたれています。ただ使い方がわからないだけなのです。「神はご自分に似せて人間をおつくりになった」と言われているではないですか。創造する力は、あなた方一人ひとりにも与えられているのです。

各惑星を担当する神霊たちは、みんな個性が違います。
あなたと同じ個性を持った人間がひとりもいないように、星に宿る神霊たちも一人ひとり個性が異なります。みんな独自の個性を込めてつくられた存在なのです。一人ひとりの中にオームという神の願いが込められているのです。私のような恒星意識も、あなた方人間も、それはまったく同じなのです。

あなた方は「惑星はみんな球体で、個性を表すことなど無理でしょう」と言われるかもしれません。
「あなたに惑星をひとつ任せるから好きなようにしなさい」と言われたらどうするかを考えてみてください。その大きさや色、陸と海の比率、内部にある元素の種類や量など、すべて自分の好みでデザインできるのです。どんな動物をつくり、海にはどんな魚がいて、ということもすべて決めることができるのです。楽しくてワクワクしませんか。

担当する神霊たちにとって、惑星は自分の身体そのものです。自分の身体の上でたくさんの生物を生かし、育むというのが惑星担当の神霊たちの仕事なのです。

6.惑星たちの誕生

今から約百億年前、太陽系の惑星たちを生み出し始めました。太陽系の惑星たちは宇宙の塵からできたわけではありません。みんな太陽が生み出したものです。私とセレニティの子どもたちです。もちろん、いっぺんに全部生み出したわけではありません。ある程度の間隔をおいて、一つひとつの惑星を順番に生み出しました。

太陽からあちこちの方向に惑星たちが飛び出していきました。真っ赤に燃えた巨大な火の玉のような惑星たちが飛び出すと、しばらくして太陽の周りを回り始めます。その時点では、まだ惑星を担当する神霊たちは中に入りません。自分たちの担当する惑星が、ある程度安定して太陽の周りを回れるかどうかを、しばらく見ています。「もう大丈夫」ということがはっきりした時点で神霊たちが入ります。

中にはまるい形にならずに、でこぼこしてうまく回ることのできない惑星もいます。中がからっぽでうまく回れないようです。そのようなものには神霊は入りません。あなた方人間の胎児も、母胎の中である程度の成長段階になった時点で魂が入ります。生まれた惑星の中に神霊が入るタイミングも、それとよく似ています。

担当神霊が入った惑星たちは、面白いことに急速に色や大きさ、形がユニークになります。それまで同じように太陽の周りを回っていて、見た目では区別できなかったのが、担当神霊が入るとその神霊の個性が反映されるのです。

大きいのが好きな神霊は木星のように大きな惑星になります。中には土星のように、周囲に環を持った惑星も出てきます。みんな自分たちの個性をきらめかせて惑星を形づくり始めるのです。

太陽系の惑星として、冥王星が惑星かどうかという議論があなた方の世界であったようです。結局惑星でないという結論になったようですが、私たちの世界から見ると、冥王星は惑星です。惑星担当の神霊が入っているかどうかで、惑星が否かが決まるのです。冥王星には担当する神霊が男性体と女性体のカップルで入っていますので、私から見れば太陽系の惑星なのです。惑星かどうかは大きさでは決まらないということなのです。

私たちが生み出した惑星は、実は15個ありました。銀河系の中には、私たちと同じ時期に惑星を生み出した恒星がいくつかありました。しばらく見守っていて、「そろそろ見極める頃だ」という指令が銀河神霊から出されます。その時点で、軌道をうまく回れなかったり、不安定な惑星たちがはっきりしてきます。実際それらには担当神霊が入っていないのですが、それらが存在するとファミリー全体が不安定になってしまうので、壊してしまうのです。そのエネルギーも銀河神霊から私たちのところに送られてきます。結局、私たち太陽系ファミリーでは、この時点で二個壊すことにしました。13個が残ったことになります。今から46億年あまり前のことでした。

7.青き惑星地球

そろそろあなた方の惑星、地球の話をしましょう。
太陽系の惑星はすべて私たちの子どもたちであり、すべての惑星をいとおしく思っています。特に地球だけかわいいということはありません。ただ、地球にあなた方人間たち以外にもたくさんの生物が住める環境を用意してきました。地球にはさまざまな生命を受け入れてもらい、その中で育んでいってほしいと、思っていたからです。地球担当のテラとガイアという神霊も、それに快く同意してくれました。テラは男性であり、ガイアは女性です。ふたりは地球の中に入って、地球のあらゆるものを生かし、育んできています。

彼らは、太陽の中から生命が育つのに必要な材料を準備していました。
それは特に水です。
最初からたくさんの水をたたえる惑星にしようと、海が多い惑星にしようと思っていました。もちろん最初から地球に水があったわけではありません。水ができるように水素と酸素をたくさん積み込んで地球を生み出したということです。

地球も他の惑星と同じように、太陽から飛び出したときには赤い巨大な火の玉のようでした。しばらくしてテラとガイアが中に入ると、どんどん青く輝く惑星になっていきました。

太陽の姿には私の思いが表れています。
私のファミリー全体に熱と光が届くようにと、休むことなく送り続けています。
それは遥かな昔、惑星を生み出したときから今まで変わりはありません。ただ、太陽からの熱エネルギーはとても大きく、あまりに太陽に近いと暑くて生命が生きるのに適しません。また、遠すぎても寒くて多くの生命が育つには難しいものがあります。たくさんの生命が生きるには、適当な距離にあるということも重要な要素です。その意味では、地球を含めたいくつかの惑星たちはその条件を満たすことになります。

8.協力者たち

地球に生物が住めるようになるまでには、多くの時間が必要でした。
あなた方人類が住めるようになったのは、地球の歴史から見ればつい最近のことです。
そのようになるまでには、たくさんの者たちの援助が必要でした。テラとガイアは地球上の生物が生きるためのすべてを与えています。しかし、具体的な細かいことをするわけではありません。

生物が住めるようにするため、地球環境を整えたのが誰だかわかりますか?
あなた方は「信じられない」と言うかもしれませんが、異星人たちなのです。
彼らは、地球以外の惑星からわざわざやってきて、地球のために働いてくれていたのです。「地球以外の惑星に、人間のような知的生命体がいるはずはない」と信じ込んでいる地球人にとっては、とても信じられない話でしょう。でも、それは事実なのです。

「宇宙連合」という組織があります。銀河系には「銀河連合」という組織もあります。それぞれの銀河や惑星たちの代表が集まってつくっている組織です。地球のような惑星が新たにできたときなどに、要請に応じて、協力する組織です。彼らは要請を受けた惑星にやってきて、仕事をすることになっています。ただし、その惑星に介入しすぎることは禁止されています。あくまでもその惑星の自主性に任せるという原則は貫かれています。

実は、地球という惑星は多くの宇宙連合の異星人たちに支えられてきたのです。
彼らは、あなた方には気づかれないように、地球のために仕事をしているのです。
特に、生まれたばかりの地球で、生物が住めるように環境を整えるためには、多くの銀河連合の異星人たちの協力が無くてはならないものでした。彼らは「スペース・エンジェル」と呼ばれることもあります。出身惑星という枠を超えて、他惑星のために協力するのが彼らの仕事なのです。

地球にテラとガイアが入り、豊富な水が生まれ、海ができてくると、次第に地球自体の温度が下がり始めました。空は今のように澄んだ青空ではなく、今よりもずっと低くたれこめ、いつもどんよりとしていました。大気は薄汚れたような黄色で、遠くのほうが見えません。大気には亜硫酸ガスがたくさん含まれ、酸素はとても少なく、あなた方人間が生きられるような環境ではありませんでした。

最初、地球の周りにはオゾン層がありませんでした。そのため、有害な宇宙線や紫外線が降り注いでいました。火山の爆発もあちこちで見られました。大地は今のようにしっかりとはしていません。まだ温度が高くてとても軟らかく、足を下そうとするとズブズブと地面の中にめり込みそうです。海はというと、温度は高いですが、ボコボコ沸騰しているほどではありません。ちょっと熱い温泉という感じでしょうか。でも、今のあなた方が入ったら全身真っ赤になってやけどをしてしまいそうです。

見渡したところ、地表にはまったく生物はいません。スペース・エンジェルたちはどこにいるのでしょう。
実は、彼らにとって地表は危険すぎるので、地球の内部にいて、仕事をしていたのです。地球内部で、地球神霊と密接に連絡を取りながら仕事をしていたのです。火山の爆発をコントロールしていたのもスペース・エンジェルたちです。

あなた方はまたまた「信じられない」と言うかもしれませんが、今でも彼らは地球内部にいて、あなた方に気づかれないように、地球のために仕事をしてくれています。

9.大地を肥沃に

最初の生物は地球の内部から生まれました。地球内部のマグマが地上に吹き出すときに、その中から生物が誕生したのです。生物の源は地球内部にあるのです。地球神霊であるテラの、生命を生かそうとするエネルギーの表れがマグマなのです。

テラの思いにより生物が創造され、ガイアの思いの表れである水が加わることにより生命が与えられて、生物は活動を始めます。テラとガイアの協同作業により多くの地球の生物たちは生まれました。そして、生物たちは海の中で繁殖を始めました。

多様な生物を生かすための最初の課題は酸素をつくり出すことでした。豊富な酸素を作り出すためには植物がなければなりません。植物が酸素をつくり出すからです。植物が育つためには肥沃な土地が必要です。最初の頃の地表は火山灰と溶岩だらけで、とても植物が育つような環境ではありませんでした。土地を肥沃にするためにどうしたと思いますか?なんと、巨大なミミズを増殖させ、びっしりと地表を埋め尽くしたのです。ミミズたちの体内を通ることにより次第に土地が肥えてきました。そこにミミズたちの死骸も加わることでさらに肥えた土地に変わっていったのです。

巨大なミミズをつくり出すためには、スペース・エンジェルたちの協力は必要不可欠なものでした。巨大ミミズは彼らが生み出したのです。彼らは現在の私たちの科学技術など足元にも及ばないくらい高度な科学技術を持っていました。

彼らは基本的には地球内部に入って活動していましたが、ずっと同じグループが担当していたわけではありません。その時々に応じて最も適したグループが協力してくれていたのです。彼らのほとんどはあなた方地球人と似た姿形をしています。ヒューマノイド型と呼んでいます。

実は、昆虫の姿をしたスペース・エンジェルたちもいました。実際、大宇宙の中には昆虫型の知的生命体の住む惑星があることは知られています。この頃の地球のような周囲をおおうオゾン層が薄くてさえぎるものがない場合、有害な紫外線や宇宙線が直接地表に降ってきました。

スペース・エンジェルも常に地球内部にいるわけではありません。たまには地表に出ないといけない場合もあります。そのような環境では、彼らのように殻で身体がおおわれているほうが活動しやすかったということはあります。

10.進化への意思

最初に海から地上に上がったのはコケのような植物たちでした。海の中で進化しながら、水を媒介にして湿地帯に上がっていったのです。

長いときを経て、植物から動物が生まれました。最初の動物は甲殻類で、植物と動物の中間のような形でした。そこから魚類、両生類、爬虫類と変わっていきました。とても長い進化の過程でした。古代の地上の動物たちは、みんなゴツゴツした外見をしていました。そうでないと、常に火山が爆発しているような環境で生き残ることができなかったからです。

注意しなければならないのは、進化は自然に起こったわけではないということです。
地球神霊であるテラとガイアの「進化への意志」が働いていたということです。

海から地上に上がって活動させたいというテラとガイアの思いがまずあって、植物や動物たちは地上に這い上がっていったのです。海の中の植物が長い時間の中で、自然に地上に這い上がったのではないということに注意してください。

生物を形づくる材料はすべて地球の中にありました。それはテラとガイアが太陽の中から地球が生まれるときに、用意しておいたものです。

スペース・エンジェルたちは他惑星から来て協力してくれましたが、材料を他惑星から持ち込んでくれたわけではありません。もちろん足りないものは、地球でつくり出したものもあります。それらの材料にテラの意志が働いて、生命の原型ができたのです。
そこにガイアが司る水が加わることにより生き生きとした生命が与えられました。

水なくしてどんな生物も生存し得ないのです。
特に地球は水の豊富な惑星です。
そこにはテラとガイアの、多くの生物たちを生かしたいという願いが込められている、ということを忘れないでいただきたいです。

11.昆虫王国

巨大なミミズによって肥沃になった土地を舞台に活発に活動を始めたのは、巨大な昆虫たちです。彼らは頑丈な鎧で身体を覆われ繁殖力が旺盛でした。
地球神霊とスペース・エンジェルたちは、地球上に昆虫王国をつくり出そうとしたのです。

その頃の地球の姿をちょっとのぞいてみましょう。

七十センチほどもある巨大なトンボやバッタが空を飛んでいるのが見えます。どうも彼らは地上のアリの卵を狙っているようです。地上を見てみましょう。
たくさんのアリがいます。アリの大きさはだいたい五十センチくらいでしょうか。多くのアリたちに守られるように、ひときわ大きなアリがいます。女王アリです。女王アリは百二十センチくらいありそうです。今では信じられないような巨大な昆虫たちが地上を這い回っています。

彼らをDNA操作でつくり出したのは、地下で活動していたスペース・エンジェルたちでした。地球の動物たちの多くは昆虫から進化しています。このようにたくさんの昆虫たちで地上を満たしたのは、昆虫を進化の原型とすること以外にも理由がありました。
巨大昆虫の死骸が地表に堆積することにより、大地をさらに肥沃にするためだったのです。

あなた方が「四十六億年前の地球創世」と呼んでいる時代までの約十億年は地球環境を整える時代でした。
特に植物によって酸素を増やそうと努力していた時代でした。肥沃になった大地に植物が次第に生えてくるようになりました。でも、まだ広葉樹をつくるところまではいきませんでした。大きなシダや針葉樹のような原始的な植物の段階でした。それでも、四十六億年前くらいになると、空はだいぶクリアになってきました。視界が開けてきた感じです。

四十六億年前からの約十億年間、目立った生物の進化はほとんど認めていません。もちろんそれも地球神霊たちの意思によるものです。それは、その後に大きなイベントが控えていたからでした。

12.活動エネルギーの供給

私とセレニティとの間で、地球が生まれる前から決めていたことがあります。テラとガイアも承知してくれていました。
それは、地球から月を生み出すということです。

私たちは、地球にはできるだけ大きな衛星が必要であると思っていました。実際、月のように大きな衛星を持つ惑星は大宇宙を見渡しても多くないはずです。太陽系のどの惑星も、みな私たちの子どもたちでかわいいですが、地球には特別な思い入れがありました。多くの生物たちを生み、育てて、その中で太陽系が担っている課題に取り組んでほしい。そう思っていたのです。

地球は「銀河系のプリンス」と呼ばれています。それは、オーム宇宙の心臓に当たる銀河系の使命が託されている惑星だということです。それだけ高貴な使命を担い、期待を背負っている惑星だということなのです。

月があるとどうして多くの生物たちを生み、育てられるかわかりますか?
月には私のパートナーであるセレニティを派遣することも決めていました。太陽から熱と光を常に供給していますが、同時に活動エネルギーも太陽系惑星たちに送っているのです。月にセレニティを派遣することにより、太陽意識である私の陽のエネルギーを、陰の意識であるセレニティに送ることができます。セレニティが今度はそれを地球のテラに送るという、月を介しても活動エネルギーを地球に供給することが可能となるのです。それにより地球上の多くの生命を生かすことが可能となるということです。

生物は肉体だけではないのです。
すべての生物に魂が宿り、魂に対する活動エネルギーが必要なのです。
実は、太陽はあなた方が見る姿がすべてではありません。
霊的な世界においても私の霊体そのものである太陽が存在します。

オーム神霊からの巨大な愛のエネルギーを銀河神霊が受け止めます。そして、銀河神霊から太陽系では私にエネルギーが送られるのです。そして、私が各惑星にエネルギーを供給するのです。地球には直接送る以外に、月を介したルートからもエネルギーが送られるようにしているのです。それによって大量の活動エネルギーを循環させることで、各種多様な生命が地球で活動できるようにしているのです。

13.月の誕生

地球の表面はだいぶ温度が下がってきていました。まだ完全に地球が固まりきってしまう前に外から刺激を与えて、月を生み出そうと私たちは思っていました。
月を生み出すくらいの大きさの「外からの刺激」とはなんだと思いますか?

それはすい星の接近です。刺激するのにちょうどいいくらいのすい星の接近が必要なのです。すい星にもやはり神霊が宿っています。惑星のように決まった軌道を単調に回るよりは、ダイナミックに動くことを好む神霊が入っているのです。

ただし、むやみやたらに動き回るわけではありません。すい星の軌道は予想できるのです。地球にすい星が近づくときと場所は十分予想できていました。そのときにちょうどいい状態を迎えられるように、地球神霊たちは準備していたのでした。すい星が地球をかすめるように飛ぶことによって、その衝撃エネルギーを利用し、地球の内部から月を飛び出させようとしていました。

いよいよそのときを迎えようとしていました。
地球に正面衝突してしまうと地球自体が砕けてしまいます。地球にちょっと近づくだけでは衝撃が足りなくて、月を生み出せません。うまい具合にかすめる感じで飛んでほしいのです。それでも地球にとっては相当な衝撃です。地球はテラとガイアの肉体です。彼らにとっても痛くないはずはありません。それでも、その痛みが地球にとって必要であることを理解して、「受け入れましょう」と承諾してくれたのでした。

私はその瞬間、固唾を飲んで見守っていました。
「うまくいってほしい」と願っていました。
それは私だけではありません。
太陽系の惑星たちはもちろん、銀河系の他の仲間たちも、宇宙連合のスペース・エンジェルたちも同じ願いで見つめていました。

すい星が地球表面をかすめていった瞬間、ものすごいエネルギーが地球に加わりました。冷え始めていた地球の表面温度があっという間に上がり、地球全体が火だるまのようになりました。次の瞬間、勢いよく月が飛び出していきました。最初はヨロヨロとしていましたが、次第に地球の周りを回るようになりました。私たちは、地球の周りをクルクル回る月を見て、ほっと胸をなで下したものでした。

その後、それまで安定しなかった地球の地軸も安定しました。それまでは一日は約36時間でしたが、月を生み出したあとは24時間くらいになりました。月を出して小さくなった地球の自転が加速したためです。

月を生み出した代償は大きいものでした。
でも、それは最初からわかっていたことでした。
地表の生物はほとんど死に絶えました。

海の中に残った生物から進化のやり直しです。ただ、その前にすでに経験していたために今度はものすごいスピードで進化が加速します。現在の生物学者がとらえている進化はここから始まっています。

月を生み出し、本来あるべき姿になった地球は、太陽からの活動エネルギーの増幅は多くの生物たちの進化速度にも加速度をつけました。以前の段階まであっという間に追いつき、さらに多くの生命たちが生まれました。

まだまだ酸素も足りないし、気圧も不安定でしたが、月が無事生まれたことが、どんなに私たちを喜ばせたことか、あなた方にはとても想像できないことでしょう。
あなた方が夜なにげなく目にする月には、そんな秘められた過去があったのでした。

14.火星の姿

惑星たちにはそれぞれ使命や課題があります。
私たちは、その課題をクリアするのに適した環境を提供してきたつもりです。
生まれたときには同じような子どもたちでも、長い間に惑星間で進歩の差が出てくるのは仕方のないことだと思っています。先に進んでいるから優秀で、遅れているから劣っているというふうには私たちは考えません。自分で設定してきた課題に対して、努力する過程が大切だと思っています。それは、銀河神霊もオーム神霊にしても、同じ気持ちだと思います。何人かのお子さんを育てたことがある方ならわかっていただけるでしょう。太陽系の惑星たちは、みんな同じようにかわいい我が子なのです。

あなた方には信じられないかもしれませんが、昔太陽系の中に高度な文明を築いていた惑星がありました。それは地球の隣の火星です。火星にはあなた方地球人に似た人類が住み、科学を発展させていたのです。あなた方は火星人というと、おかしな形をした生物を想像するかもしれませんが、あなた方地球人によく似た姿をしていました。

地球に人類が生まれるよりずっと昔のことです。
火星人は、今の地球よりずっと進んだ科学文明を持っていました。
当時、火星には地下都市がありました。火星人たちは、自分たちに似たアンドロイドをつくり、彼らにさまざまな仕事をさせていました。アンドロイドはあなた方が考えるロボットよりも人間に近く、人間の考えていることを察知する能力がありました。相当高度な知能を持つ存在だったのです。火星人たちは、アンドロイドたちに地下都市で仕事をさせ、自分たちは地上で好きなことをして暮らすようになりました。

火星人たちは、自分たちに不可能なことは何もないと思うようになりました。科学の力で何でもできると思ってしまったのです。もちろん当時の火星には水はありました。雨が降ったり、晴れたりという天候の変化がありました。場所によって暑いところや寒いところ、いろいろでした。火星人たちは、自分たちの思った通りの天候にしたいと思うようになりました。そのために、大がかりな装置をつくり出し、それを火星全体に設置したのです。最初、その装置はうまく作動しているように見えました。彼らは自分たちの思う通りの天候にできたと喜んでいたのです。

ところがあるとき、事故が発生してしまいました。火星全体に装置が設置され、相互に連絡していたために、一気に事故の被害が広まり、なんと火星全体が火の海になってしまったのです。あなた方は「そんなに被害が広がる前に誰かが止めに入ればよかったのに。どうしてやめさせなかったのか」と言うかもしれません。もちろん私などから見れば、そのような事故が起こることは十分予想はできました。しかし、私たちでさえ、そのようなことは許されていないのです。

すべての人間は神の子です。人間はオーム神霊に似せてつくられました。姿形だけではありません。オームの持つ属性をすべて持つようにつくられたのが人間なのです。そして、すべての人間に自由意志というものを保証しているのもオーム神霊なのです。自由意志によって行った行為により招いた結果は、自らが受け入れなければならないというのは「神の摂理」なのです。

地表にいた火星人たちはその事故で死に絶えました。地下都市で活動していたアンドロイドたちは助かりました。しかし、もちろん彼らに子どもができるわけではありません。知能がある程度ありますから、数億年の間、彼らは火星の地下に潜んで暮らしています。

肉体が死滅してしまった火星人たちの魂は、ほとんど地球にやってきました。
実は、彼らは地球人の中に入って暮らしています。
表面的には地球人と同じですから、何の違和感もありません。ただ、彼らの魂はまた火星に帰り、火星で暮らすことを夢見ています。

現在、火星には水はほとんどありません。水のあった痕跡があるはずです。
また、文明があった痕跡もあるはずなのです。
実は、地下のアンドロイドたちは、昔文明があったことを地球人たちに知らせるため、地球からの探査機に対し、それがわかるようなサインを送っているはずです。

15.今はなきマルデック

火星と木星の間、あなた方が「小惑星帯」と呼んでいる場所には「マルデック」という惑星がありました。地球に人類が出現するより遥か昔、マルデックではすでに人類が活動していました。そして、相当高度な文明が栄えていました。あなた方地球人は、マルデックのことも知っておくべきでしょう。私から見て、とても悲しい出来事でした。でも、やはり私にもどうすることもできませんでした。

当時、マルデックにおける科学技術の発達レベルは、現在の地球に近いものがありました。すでに核エネルギーが発見されていました。原子力発電のような利用法以外に、あなた方地球人のように核兵器までつくってしまっていました。

マルデックの人びとは、どちらかというと好戦的で、局地的な戦争は常に行われていました。ほんとうに今の地球人に似ていました。あるとき、マルデックに住む人々が、利権争いでまっぷたつに分かれて戦争を始めてしまいました。

すべての文明に共通することですが、ある程度科学が発達すると核エネルギーの発見という段階に来ます。そのときに、平和的利用法のみに限られる場合と核兵器までもつくってしまう場合とがあります。

核兵器をつくってしまった場合、実戦で使用するかどうかが問題となります。互いに核兵器を使って滅びの道を選ぶか、それとも使わずに踏みとどまれるか。どちらを選ぶかで、その惑星の将来が決まると言っても過言ではないでしょう。

神は愛のエネルギーで、愛の思いが宇宙に満ちていて、愛することがすべてなのです。そのことが、ほんとうにわかっているかどうかが試されているともいえます。

あなた方地球人は、すでに核兵器を開発し、残念なことに実際に使用してしまいました。広島と長崎に投下し、それがいかに悲惨な結果をもたらすかを見たはずです。核兵器で互いに傷つけ合うことがどんな結果を招くのか、賢い地球人ならばわかるはずだと思うのです。あなた方は、どうして核兵器を捨てることができないのでしょう。

マルデックの人びとは互いに憎しみ合い、双方が核兵器を使って戦ってしまったのでした。とても凄惨な状況が繰り広げられてしまいました。

ちょうどその頃、マルデックに巨大な隕石が近づいていました。あなた方は想像できないかもしれませんが、ある惑星に住む人びとの想念エネルギーが集まった集合エネルギーというものは、とても大きな力を持つのです。プラスの方向に向かっても大きいのですが、それがマイナスの方向に向かうと、とんでもない結果をもたらすことにもなるのです。プラスの方向というのはもちろん、オーム宇宙の愛のエネルギーに親和性を持つ方向です。

結果的に、当時のマルデックの人びとが出すマイナスの想念はエネルギーが隕石を引き寄せるという事態を招いてしまいました。巨大隕石がマルデックに正面衝突し、惑星の核を含めてすべてが粉々に砕けてしまったのです。私たちは、その様子をただただ茫然と見つめるしかありませんでした。

現在、「小惑星帯」と呼ばれているのは、バラバラになったマルデックの変わり果てた姿なのです。太陽の周りを回るおびただしい数の破片を、私たちがどんな気持ちでながめているか、あなた方はわかるでしょうか。かわいい子どもを失ってしまった親の気持ちそのものなのです。

あなた方は、「地下核実験」と称して地球を傷つける実験をくり返してきました。
そのときに、地球神霊がどんな痛みを感じているか、考えたことがあるでしょうか。
ただの実験に過ぎないと思っているかもしれませんが、彼らはとても激しい痛みを感じているのです。それでも、そのような過程を経験することも地球人たちの成長のためには必要だと思うから、地球神霊たちは耐えているのです。

惑星全体を破壊してしまった場合、そこに宿る神霊がどんな痛みを感じるか想像できるでしょうか。あなた方の生身の肉体が破壊された場合とまったく同じ痛みを感じるのです。マルデックに宿っていた神霊は、身体全体が引き裂かれる激痛の中で、そこを離れるしかありませんでした。

マルデックの人びとの魂は、その後散り散りになりました。彼らの肉体は死に絶えても、魂は永遠に生き続けるのです。本来、彼らが愛を学ぶために与えられた惑星を破壊してしまい、魂たちの帰る場所がないのです。ごく一部の魂たちは地球が受け入れましたが、ほとんどの魂は宇宙をさまよいながら、住む惑星を探しているのです。今も宇宙をさまよい続けているのが彼らなのです。

地球にはマルデックのようになってほしくないです。
あなた方にはわかるだろうか、大切な家族を失ってしまった私の悲しみが。
もう同じ悲しみを私やセレニティ、そして太陽系ファミリーの家族たちに味あわせないでほしい。それが私たち太陽系ファミリーすべての願いであることを、どうか知っていただきたいのです。

16.金星での経験

金星という惑星は、他の太陽系ファミリーとは少し違っていました。あなた方が目にしている金星は、金星の真の姿ではないのです。もちろん金星ではあるのですが、視点を変えて見ないと本来の金星の姿がわからないのです。わかりにくいかもしれませんが、惑星にはそれぞれ託された使命や課題があります。実は金星には、あなた方の地球とはちょっと違った世界での使命があったのです。

あなた方の物質世界とは違う世界というものがあります。なかなかあなた方がわかるように説明するのは難しいですが、それは物質の粒子がもう少し細やかな世界なのです。完全に霊的世界というわけではなく、あくまでも物質の世界なのですが、物質の波動がもっと精妙な世界なのです。地球も今のあなた方がいる世界から、もう一段波動が精妙な世界にシフトアップすることが期待されています。

金星という惑星の主な活動領域は、最初から精妙な波動の世界だったのです。ですから、あなた方の物質世界では、金星には人間のような高等生物はいないように見えるでしょう。探査機を飛ばして調査したとしても、見渡す限り荒涼とした惑星に見えると思います。ところが、もう少し精妙な世界の視点から見ると、金星にはたくさんの人類がいて、活発に活動しているのです。

大宇宙はあなた方の目に見える世界だけではなく、もっともっと波動の異なる世界が多重構造のように存在しているということを知っていただきたいです。

それは今から数十億年も昔のこと、地球全体がまだまだ熱くて、高等生物は生きられない時代でした。あなた方の文明でブッダと呼ばれている霊人は、高等生物を生み出したいと思いました。本来は地球を舞台にしたかったのですが、地球はまだそのような環境にはありませんでした。

彼は「金星を使わせてください」と、金星神霊にお願いしました。金星担当の神霊と私は相談して、あなた方と同じ粗い波動の世界での金星の使用を許可しました。その世界での金星は空いていたので、「使いたいならどうぞ」ということで許可したのでした。

許可を得てブッダは、知的生命体の創造に着手しました。
想像の原理は、オーム神霊がまず人格霊をつくり、さらに人体をつくるのと同じです。
まず思いがあるのです。
「このような生命体をつくりたい」という思いから始まるのです。
ブッダがどのような生命体をイメージしたと思いますか?

ブッダは、彼らが食べるのに困らないように、自ら食料をつくり出せる生物をつくろうと思ったのでした。当然、移動できるように足もつけました。そのようなコンセプトからつくり出された生物は、高等植物と動物を合わせたような姿でした。背中にフサフサと葉が茂り、ユリのような花が咲く植物を持ち、二本足で移動できる生物が誕生したのでした。太陽の光を浴びた背中の葉が光合成することで、デンプンができました。太陽が出ている限り光合成できたので、食物を得るために苦労しなくてもすんだのでした。ブッダは金星で、そのようなユリ人間を何百万体もつくったのでした。

結局、ユリ人間は、晴れているときには太陽の光を受けて元気よく走り回りますが、雨や曇りになると元気をなくし、座り込んで何もしなくなるという単調な生活をくり返すのでした。そのような生物ですが、単なる物質の塊ではありません。それぞれの肉体には魂が宿っています。ユリ人間の魂たちは向上する意欲というものを見せませんでした。何億年も単調な生活をくり返すだけの生物だったのです。何百万体とつくったユリ人間たちの肉体は、金星の火山の大爆発で死に絶えるという結果に終わりました。知的生命体をつくろうとしたブッダの金星での実験は失敗に終わったのでした。

ユリ人間から学ぶべきものがいくつかありました。
ただ魂をつくっただけでは、自然に進歩するわけではないということ。
最初から何不自由ない条件の中では努力しようとしないこと。

さらに問題となったのは、肉体が死んだとしてもそのような魂たちが戻ってくる霊界がないと、肉体を滅ぼすこともできないということでした。ブッダが存在する霊界は、彼らが住むことはできないのでした。物質世界だけでなく、霊界も波動の精妙さで世界が違ってくるものなのです。ブッダは、金星で何億年もかけて試行錯誤をくり返してみて、ただ考えていただけでは気づかなかった問題がたくさんあるということを学んだのでした。

17.地球人類創造のために

今から約六億年前、ブッダは金星から地球に移ってきました。その頃の地球はだいぶ冷えてきていました。大気中の酸素も増えてきていました。ブッダは地球上で、スペース・エンジェルたちと協力して、たくさんの生物創出のために働きました。

そして今から約四億年前、ブッダは「そろそろ地球人類を創造させてください」と、地球神霊にお願いしたのでした。今回は金星での失敗をかんがみ、宇宙連合にお願いして、応援を頼むことにしました。銀河系以外の惑星から応援のために地球に来てもらえることになりました。

射手座の方向からアモール、蟹座の方向からモーリャ、白鳥座の方向からセラビムの三人が応援に来てくれました。アモールはあなた方の文明ではイエス・キリスト、モーリャはモーゼ、セラビムは孔子として知られている霊人たちです。彼らは肉体を持って地球にやってきたわけではありません。彼ら三人の霊体の波動は、ブッダと同じ精妙さを持っていました。ですから、同じ霊界に存在することができたのです。

彼らは、人格霊としては最高度に進化した方たちでもあります。現在のあなた方の地球霊界では「九次元」と呼ばれる霊域に存在しています。霊域というのは、魂として優秀かどうかという基準で決まるわけではありません。魂の「波動の精妙さ」で決まるものなのです。「波動の精妙さ」は「愛の深さ」と表現することもできます。

愛が深いということは、それだけオーム神霊に近いとも言えます。すべての神の子人間にオーム神霊と同じ属性が与えられていますが、オーム神霊に近ければ近いほど、創造する能力が高いということでもあります。人格霊としては最高度に近い創造力を持った四人が、力を合わせて地球人類を創造しようとしたのです。

金星でブッダがつくったユリ人間の霊的生命体をもとに、地球人類をつくろうと何度もやってみましたが、結局類人猿のようなものしかできませんでした。彼らを育てて、人類のような知的生命体にするには、さらに十億年もかかるということが判明したのです。

18.宇宙連合への依頼

テラとガイアという地球神霊は、地球が進歩するより、生命があふれる豊かな惑星にすることを優先に考えていました。でも、知的生命体誕生までにさらに十億年かかるということでは、地球自体の寿命から見ても遅すぎるという結論に達しました。結局、地球での人類創造を断念するしかありませんでした。

地球九次元霊界の四人の霊人は、地球神霊たちの意向を受けて今後どうすべきかを話し合いました。彼らは自分たちの力の限界を感じていました。四人で話し合った結果、他惑星から地球への人類移住を宇宙連合に依頼することにしたのでした。宇宙連合というのは、銀河系内の惑星間を結ぶ銀河連合、もっと大きなスケールとしては、すべての銀河系を結ぶ宇宙連合というような、さまざまなネットワークで結ばれた組織です。

地球からの依頼を受けて、宇宙連合内で検討が始まりました。
地球の要請を満たすにはいくつかの条件がそろっていなければなりません。未開の地球に行って、ゼロから始めるには、それなりの科学技術が進んでいる惑星であること。魂だけでなく、肉体を持って地球に行くだけの高度な科学技術がなければなりません。
発展途上の惑星では当然無理な話でした。

宇宙連合内のデータバンクで調べた結果、条件をクリアする惑星がいくつかピックアップされました。そのデータをもとに宇宙連合内で話し合いがなされました。ピックアップされた惑星は、オーム宇宙の中でもやはり歴史が古いものばかりでした。その中で、最も適した惑星として挙げられたのは、大マゼラン星雲にある「ベーエルダ」という惑星でした。

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